冬の登山の服装
暑がりの私が
たどり着いたレイヤリング


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冬の登山で、ずっと悩んでいたのが服装でした。行動前は寒いのに、歩き始めるとかなり汗をかく。

私はもともと暑がりなので、登山を始めた頃は「寒くないように」と重ね着をして、歩き始めてすぐに汗だくになることもありました。そして、山頂や休憩場所で立ち止まると、さっきまで暑かったのに今度は汗で体が冷えてしまう。

登山ではレイヤリング(重ね着)が基本ですが、暑くなったら脱ぎ、寒くなったら着る……というのも、正直ちょっと面倒です。

できるだけ脱ぎ着を減らしながら、汗をかきすぎない。そんな服装を探して、いろいろ試してきました。今では以前よりも、かなり快適に冬の登山を楽しめるようになっています。

冬の平尾台から見た朝焼け。山並みの向こうの雲の切れ間に日が出て、手前に街と海が広がる
平尾台の朝焼け 2025年1月

もちろん、寒さの感じ方は人それぞれ。「暑がりの私の場合はこんな感じ」ということで、冬の登山ウェア選びの参考にしていただければ嬉しいです。

私の基本のレイヤリング

基本は、
ドライレイヤー+ベースレイヤー+ミドルレイヤー+アウターレイヤー
この4層です。

暑がりだからといって、レイヤリングそのものを崩しているわけではありません。それぞれの役割を考えながら、その日の気温や風、山の標高に合わせて厚さを調整しています。

暖かい日・
風が強くない日・低山

比較的暖かい日や、風が強くない低山では、できるだけ軽めのウェアで登ります。

暖かい日の組み合わせ。ピンクのドゥバップフーディの上にベージュのR1エア・ジャケット、黒いバーブライトスリムパンツを床に並べたところ
暖かい日の組み合わせ(ドゥバップフーディ+R1エア・ジャケット+バーブライトスリムパンツ)

ドライレイヤー

冬に使っているドライレイヤーは、

  • ファイントラック ドライレイヤー クールブラ
  • モンベル ジオライン クールメッシュ タンクトップ

ファイントラックのドライレイヤー クールブラ タンクトップも購入したので、これからの冬の登山でも活躍してくれそうです。

ドライレイヤー3枚。左からファイントラックのクールブラ タンクトップ、モンベルのジオライン クールメッシュ タンクトップ、ミレーのドライナミック メッシュ タンクトップ
左から、ファイントラック、モンベル、ミレー

3枚の違いはドライレイヤーの比較記事に書いています。

ベースレイヤー

ベースレイヤーには、マイルストーンのドゥバップフーディや、モンベルの長袖Tシャツ(WIC.ボーダー ロングスリーブT)などを着ています。

モンベルのウィックロンのTシャツ3枚。緑の柄の半袖、白の半袖、ボーダーの長袖
モンベルのウィックロン。右がWIC.ボーダー ロングスリーブT

ミドルレイヤー

その上にパタゴニアのR1エア・ジャケットを重ねます。R1エアは通気性がよく、行動中にも着やすいウェア。

ただし、暑がりの私には、動き始めると正直暑い。登り始めはちょうどよくても、体が温まってくると脱ぎたくなります。そのため、途中から脱いで歩くことも多いです。

「通気性がいい=暑がりでもずっと着ていられる」というわけではないんだな、と実感しています。

ボトムス

ボトムスはノースフェイスのフレキシブルアンクルパンツ。今後は、今年購入したバーブライトスリムパンツを履くことが多くなりそうです。

ノースフェイスのバーブライトスリムパンツ(黒)

気温が低い日・
風が強い日

気温が低い日や風が強い日、標高の高い山などでは、もう少ししっかり寒さに対応します。

寒い日の組み合わせ。ピンクのアドリフトクルーの上に緑のティフォン50000ストレッチジャケット、茶色のアルパインライトパンツを床に並べたところ
寒い日の組み合わせ(アドリフトクルー+ティフォン50000ストレッチジャケット+アルパインライトパンツ)

ドライレイヤー

ドライレイヤーはミレーのドライナミック メッシュ タンクトップ。

ベースレイヤー

ベースレイヤーは、その日の気温や寒さに合わせて細かく調整しています。モンベルの半袖Tシャツ(WIC.T)、ジオライン L.W.、スーパーナチュラルのメリノウールなどを使い分けています。

ここは「冬だからこれ」と決めているわけではなく、天気や気温を見ながら選びます。

スーパーナチュラルのメリノウールの長袖シャツ(グレー・山のイラスト入り)

ミドルレイヤー

ミドルレイヤーには、スタティックのアドリフトクルー。これが、暑がりの私にはかなり使いやすいウェアです。

風が通るので、保温しすぎない。寒い時期でも、行動中に着たまま動きやすいところが気に入っています。

さらに、登り始めなど風が強いときは、ミレーのティフォン50000ストレッチジャケットを羽織ります。風を防ぐだけでも、体感温度はかなり変わります。暑くなってきたら脱ぐ。

私の場合は、保温力の高いウェアを一枚で調整するよりも、「風を防ぐ」「通気させる」を組み合わせて調整するほうが、汗をかきにくく快適でした。

ボトムス

ボトムスはノースフェイスのアルパインライトパンツ。必要に応じてモンベルのジオライン L.W. タイツをはいています。

ノースフェイスのアルパインライトパンツ(茶色)

アウターレイヤー

アウターは、暖かい日も寒い日も、その日に合わせて選びます。レインウェアのミレー ティフォン50000ストレッチジャケットと、保温着のパタゴニア ナノ・パフ・ジャケットかモンベル ライトアルパインダウンパーカ。

ミレーのティフォン50000ストレッチジャケット(緑)

保温着は
「使わなくても持っていく」

暑がりなので、保温着を実際に着ることはそれほど多くありません。それでも、毎回必ずザックに入れています。

なぜなら、寒いと思ってから保温着を着ても、すぐに体が暖まるとは限らないからです。特に山では、休憩中に体が冷えてしまうことがあります。

「私は暑がりだから大丈夫」と思っていても、状況が変われば寒くなることもある。そのため、使わない日でも保険として持っていきます。

持っていくのは、

  • パタゴニア ナノ・パフ・ジャケット
  • モンベル ライトアルパインダウンパーカ

のどちらか。

パタゴニアのナノ・パフ・ジャケット(オレンジ)
ナノ・パフ・ジャケット
モンベルのライトアルパインダウンパーカ(深緑)と収納袋
ライトアルパインダウンパーカ

暖かさでいえば、モンベルのほうが少し暖かく感じます。ただ、ダウンは濡れに弱いので、最近は化繊のナノ・パフを持っていくことが多くなりました。

「使うかどうかわからないけれど、持っていると安心」。私にとっては、そんな存在です。

首・手・頭も、
その日の寒さで調整

ウェアだけではなく、首や手、頭まわりも、その日の気温によって変えています。

ネックゲイター

モンベルのトレールアクション ネックゲイターを使っています。私は冬でもヤケーヌを使っているので、ネックゲイターを使うのは本当に寒い日だけ。首元を覆うだけで、かなり暖かく感じます。

モンベルのトレールアクション ネックゲイター(白)

グローブ

グローブは、

  • モンベル トレールアクショングローブ
  • モンベル ドライテック レイングローブ(防水)
  • トラスコ中山の発熱軍手
  • ワークマンの防水・撥水グローブ

などを使い分けています。

モンベルのトレールアクショングローブ(黒)
トレールアクショングローブ
モンベルのドライテック レイングローブ(ベージュ)
ドライテック レイングローブ
トラスコ中山の発熱軍手(グレー)
発熱軍手
ワークマンの中綿入り防水・撥水グローブ(グレーと黒)
ワークマンのグローブ

普段よく使うのはトレールアクショングローブ。寒い日は、その中に発熱軍手を重ねます。それでも寒ければ、さらに上から防水グローブ。

一方、ワークマンのグローブは中綿入りで暖かいのですが、私の場合は行動中に着けると汗をかいてしまいます。そのため、長時間休憩するときに使ったり、予備としてザックに入れたりしています。

帽子

帽子は、

  • ミズノ×イルビゾンテのゴアテックスキャップ
  • halo commodity(ハロ コモディティ)のフラッターガイドキャップ
  • マウンテンハードウェアのYAMAP別注 ポーラテックハイロフトグリッドビーニー

を使っています。

ミズノ×イルビゾンテのゴアテックスキャップ(ベージュ)
ゴアテックスキャップ
halo commodityのフラッターガイドキャップをかぶった横顔。耳当てを下ろしている
フラッターガイドキャップ
マウンテンハードウェアのYAMAP別注 ポーラテックハイロフトグリッドビーニー(クリーム色)
ビーニー

ミズノ×イルビゾンテのキャップは、防水なので、天気が不安定なときにも使いやすく、使用頻度の高い帽子です。

冬に意外とつらいのが、耳の冷たさ。「ちょっと寒いな」くらいなら気にならなくても、風が強い日に耳が冷えてくると、冷気が痛く感じることがあります。

そんなときに耳当て付きの帽子が役立ちます。暑くなったら耳当てを頭の上に留めておけるので、温度調整もしやすくて気に入っています。

ビーニーは、「暖かさ」と「通気性」を備えた、軽量ビーニーです。そして、折りたたむとポケットに収まるほど小さくなります。耳まで隠すことができ、圧迫感がないのもお気に入りポイントです。

冬の登山で失敗したこと

最後に、私が実際に失敗した話です。

登山を始めた頃は、朝が寒いと「寒いよりはいいだろう」と思って、ダウンを着て登っていました。結果は……汗だく。

私の場合、朝の寒さだけを基準にして服を選ぶと、歩き始めてから暑すぎてしまいます。そこからは、「少し寒いかな」くらいの服装で歩き始めるようになりました。

もちろん、寒すぎるのはNG。でも、歩き始めれば体は温まります。

「登山口でちょうどいい服装」ではなく、「歩き始めて体が温まったときにちょうどいい服装」を意識するようになってから、汗の量がかなり変わりました。

反対に、
「これは寒かった」という失敗

暑がりの私でも、寒かった失敗があります。それが、ジオライン L.W. のUネックシャツ。首元が大きく開いていて、袖も七分丈のタイプです。

モンベルのジオライン L.W. Uネックシャツ(黒)。首元が大きく開いた七分袖

これが思った以上に寒かった。特に、首と手首が冷えると、体感的にかなり寒く感じます。

それ以来、通気性のよいミドルレイヤーを着るときは、首元がしっかり覆われるラウンドネックのベースレイヤーを選ぶようになりました。

「暑がりだから、とにかく薄着にすればいい」
というわけでもないんですよね。

必要なところはしっかり覆いながら、熱がこもりすぎないようにする。私の場合は、このバランスが大切でした。

暑がりの私が
冬の登山で大切にしていること

冬の登山というと、「暖かいウェアを着る」ことを考えがちです。でも、私の場合は少し違いました。

暖かくすることより、汗をかきすぎないこと。
そして、
汗をかいて立ち止まるときは、汗冷えする前にアウターを着ること。

この2つを意識するようになってから、冬の登山がずいぶん快適になりました。

その日の気温、風、標高、そして自分の体調。同じ冬でも条件は毎回違うので、「この組み合わせが正解」というものはありません。それでも、自分がどのくらい暑くなるのか、どこが冷えやすいのかが分かってくると、ウェア選びはかなり楽になります。

私もまだ試行錯誤中ですが、これからも「暑がりでも快適に登れる冬の服装」を探していきたいと思っています。

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