ミレー ティフォン50000レビュー|50代女性が3年使った本音
購入から3年。雨の日の登山を避けているはずの私が、なぜこのジャケットを「ダントツ使用頻度1位」に挙げているのか。屋久島の土砂降りの中で証明された、手放せない理由をお伝えします。
レインウェアの概念を変える「しなやかさ」と「蒸れのなさ」

ティフォンを語る上で外せないのが、その圧倒的な快適さです。
- 蒸れにくい: 独自の生地「ティフォン50000」が、内側の湿気をどんどん逃がしてくれます。多湿の日は、体から出た汗や熱がジャケットの内側で水滴になる「結露」が起きることがあると聞いたことがありますが、私は今までそのように感じたことはありません。
- 内側は全く濡れない: 激しい雨の中でも、ドライなまま。本格的な雨の日でも、安心して着続けられます。
- しなやか: レインウェア特有の「シャカシャカ感」がなく、ソフトシェル感覚で着られます。登山だけでなく、普段使いにも違和感がありません。
162.5cm、レディースXLを選んだ理由

私は胸とお尻がしっかりしているタイプです。
普段の服はLサイズですが、今回は「重ね着の上から羽織る」ことを想定して、あえて「レディースXL」をチョイスしました。
- サイズ感: かなりゆとりがあり、中にフリースなどを着込んでも動きを妨げません。お尻周りまでカバーしてくれる安心感があります。
丈の長さはドローコードで調節できるので、心配ありません。
細部まで考え抜かれた「使いこなし」の機能
ここからは、私が実際に使って感動した、細かなディテールについて詳しくお伝えします。

フードと首回りにはドローコードが付いていて、自分の顔や頭の形に合わせて絞れるようになっています。フード周りの調整箇所は、首回りとフードの後ろの計2ヵ所です。
首回りのコードをもとに戻す(緩める)時は、生地内にある硬い小さな部品を探して、つまむようにしてボタンを押しながら戻すことになります。私も最初「どうやって戻すんだろう?」と戸惑いましたが、この仕組みを理解すると非常にスムーズです。
また、フードは庇(ひさし)が大きく、帽子を被っていなくても自立してくれます。ドローコードを強く引けば鼻のあたりまで隠れるので、顔が濡れることはありません。


前身頃の裏地にはメッシュが配置されており、汗をかいても生地が肌に張り付きにくく、蒸れを防いでくれます。このメッシュ部分はポケットに繋がっていて、ジッパーを開けることで「ベンチレーション(換気口)」としての役割も果たしてくれます。
スムーズな開閉のための「ジッパーのコツ」

フロントジッパーは「ダブルスライダー」で、上下どちらからも開閉できます。ベンチレーションとしての役目や、足さばきの向上などメリットが多い機能です。
ただ、少しコツがいります。2つのスライダーを一番下まで、「カチッ」と音がするくらいしっかり下げるのがポイントです。スライダーをこれ以上入らないという突き当たりまで入れ、差し込んだ方の裾を片手で下に引っ張りながら、もう片手でスライダーを上げると、スムーズに上がります。
3年使ってみて

ティフォンは決して安い買い物ではありません。だからこそ、「実際どれくらいもつの?」と気になっている方も多いはず。3年経った今の正直なところをお伝えします。
防水性は変わらず健在。雨の中での信頼感は購入時と同じで、まだまだ現役です。見た目も大きな変化はありません。
強いて言うなら、内側のメッシュ生地がポケットと繋がっている構造のため、メッシュ部分が少し「つれて」きました。機能には影響ありませんが、長く使う方は知っておくと安心かもしれません。
お手入れ

洗剤はファイントラックの「オールウォッシュ」。アウトドア用で撥水性能を保ったまま洗えます。
脱水せず、バスタオルで水気を拭いて乾かします。撥水復活には低温アイロン(薄手の綿生地越しに)か、ドライヤー温風を10cm離して。ファイントラック ウォーターリペル(つけ込み撥水剤)は未使用ですが効果が持続するそう。
(毎回は洗わず、汗・汚れの時のみ。アイロンも数回程度です。)
最後に:レインジャケットの枠を超えた汎用性
実は、雨の日に使ったのは10回にも満たないかもしれません。それなのに、私のギアの中で使用頻度はダントツの1位。
寒い時の防寒着として。風が吹いた時のシェル代わりとして。しなやかな着心地で汎用性が高く、普段着として着ていても、きっと誰もレインジャケットだとは気がつかないでしょう。
山でも、日常でも。ティフォン 50000は、私の「一山一会」を支える最高の相棒です。