【レビュー】ティートンブロス
「チルハーフジップシャツ」
肌を守りながら、山の風を
ダイレクトに感じる心地よさ


※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます

暑い夏でも1枚で肌を守れる
長袖シャツを探して

私は乳がんの手術をしており、リンパ浮腫を予防するために、登山では肌を出さないよう気をつけています。そんな私が夏でも着られる長袖シャツを探していたときに出会ったのが、東レの「DotAir(ドットエア)」という素材でした。

「DotAir」は、表面に無数の微細な孔(あな)が開いていて通気性が高く、生地表面の細かな凹凸が涼感のある肌触りを生むのが特長の素材です。そして、このチルシャツはそのDotAirを使いながら、素肌に1枚で着られるよう吸水加工を施しているのがポイント。おかげで高温多湿な日本の夏でもベタつきません。「暑がりな私にピッタリのシャツだ!」と思い、購入を決めました。

サイズ選びの失敗を救ってくれた
「ドローコード」

162.5cmの私は、ユニセックスのMサイズを選びました。Sサイズと迷ったのですが、「大きい方が涼しいだろう」と思ったからです。

カラーはライトグリーン。私が自宅で撮った写真だと実物とかなり色が違って見えるので、正確な色味は商品ページ(すぐ下のリンク先)でチェックしてみてください。商品が届いて試着してみると、思ったよりも大きめなサイズ感で「やっぱりSサイズにしておけばよかったかな……」と一瞬後悔しました。しかし、裾にドローコードがついていて長さを調節できるため、交換はせずにそのまま着ることに。丈はお尻が隠れる長さで、袖も少し長めですが、気になるほどではありません。生地は薄手で、麻を思わせるようなシャリ感があります。

裾のドローコードで長さを調節できる

裾をキュッと絞ることで、ウェアのバタつきを抑え、風の侵入による急激な体温低下(汗冷えなど)を防いでくれます。1枚で着ることを想定して、このコードがついているのかもしれません。好みの長さに合わせて裾を内側に折り込んでキープできるため、スタイリングの幅が広がる点もお気に入りです。

登山を快適・安全にする
優れた機能性

ベンチレーションとして機能する深いジッパー

深いハーフジッパー

深いハーフジッパーと左胸のポケットは、内側がメッシュ素材になっており、こもった熱を効率よく換気(ベンチレーション)できます。ジッパーを閉じたときに噛み合わせ部分や縫い目が表から見えなくなる特殊な構造なので、見た目もスッキリ。他のギアに引っかかりにくく、ストレスが少ないのも嬉しいポイントです。

左胸ポケットの内側のメッシュ素材

左胸ポケットの裏側は、このとおりメッシュ仕様。ここからも熱が抜けるので、行動中も熱がこもりにくいつくりになっています。

ザックを背負っても動きやすい設計

脇下に配置されたガゼット

衣服の脇下などに縫い付けられる三角形やひし形の切り替え生地を「ガゼット」と言います。このシャツは脇下にガゼットが配置されているため、ザックを背負って腕を大きく上げ下げしても、裾がめくれ上がったり突っ張ったりしません。

手首にフィットする袖口のパイピング

また、袖口のパイピング(テープで生地の端を挟んで縫う仕様)は手首にゆるやかにフィットし、隙間から風が入り込んでバタつくのを抑えてくれます。適度な伸縮性もあるため、暑いときに前腕までキュッと袖をたくし上げても、ズレ落ちてこないのもいいですね。

中岳・由布岳で実感した
驚きの速乾性とタフさ

中岳でチルハーフジップシャツを着て登山する様子

実際に中岳で着用した際、遮るもののない日当たりの強い稜線でも、風が吹くと涼しく感じました。これは他のウェアでは味わったことのない感覚です。見た目には無数の微細な孔が開いているとは分かりませんが、機能性を肌で実感できました。ザックを背負っていると背中は汗ばみますが、お昼ごはんを食べている間にはもう乾いているほどの圧倒的な速乾性です。麻のようなシャリ感のある生地のおかげで、肌に張り付きもありませんでした。

また、由布岳では派手に転んでしまい、肘に打撲と擦り傷を負ってしまったのですが、この長袖を着ていたおかげで肌が守られたと思っています。一見デリケートな生地なので「破れてしまったかも……」と焦りましたが、無傷でした。細い糸を高密度に織り込んでいるため摩擦や引き裂きに強く、岩や地面に擦れても簡単には繊維が断裂しないタフさを持っています。

お手入れも簡単

チルハーフジップシャツの品質表示・洗濯表示タグ

お手入れも気負わずにできます。速乾性を長持ちさせるため、柔軟剤は使わないで下さいね。漂白剤もNGです。
洗濯前に全てのファスナーを閉め、私はネットに入れて、洗濯機で洗っています。
干すときは、風通しの良い所で陰干しに。

正直に伝えたい
「気になるポイント」

とても気に入っていますが、あえて気になる所も正直にお伝えします。

暑さの感じ方には個人差がありますが、風が吹かない場所ではそれほど涼しさを実感できないかもしれません。樹林帯や無風のコンディションでは、マイルストーンの「ドゥバップフーディ」の方が涼しく感じました。

また、長袖で肌自体は守れるものの、UVカット機能の記載がない点が少し気になります。今のところ「日焼けした」という感覚はありませんが、真夏は日焼け止めを併用した方が安心だと思います。

サイズに関しては、一般的なユニセックスの服よりも大きめの作りのため、もし次に購入する機会があれば、私はSサイズを選ぶと思います。

チルハーフジップシャツは
こんな人におすすめ!

  • 長袖を着用して、日差しや怪我から肌をしっかり守りたい人
  • 汗かきの人(抜群の速乾性を誇ります)
  • 真夏の高山で稜線を歩く人(風が吹いたときの涼しさは格別です)
  • 街でおしゃれに着こなしたい人(日常に馴染むデザインです)

遮るもののない夏の稜線。 照りつける太陽の下で、ふっと風が通り抜けた瞬間の、あのハッとするような涼しさ。 長袖で肌を守りながらも、私は今、服に遮られることなく、山そのものを肌で感じている。

汗ばむ背中をいつの間にか乾かし、不意のアクシデントからも優しく守ってくれるタフな相棒。 このシャツは、私が私らしく、安心して大好きな夏山を楽しむための大切な存在です。

次の山では、どんな風がこのシャツを通り抜けていくのだろう。 今からその瞬間が、楽しみで仕方がありません。

あわせて読みたい