屋久島4泊5日ひとり旅|「いつか」を「今」にした全記録


「いつか、あの縄文杉を見てみたい」 登山を始めた頃は、往復22kmという道のりに「私には無理だ」と諦めていました。

けれど、乳がんという試練を経験し、私の価値観は変わりました。「明日があるかはわからない。やりたいことは、今、全部やろう」。

そう決意して踏み出した、4泊5日の屋久島ソロ旅。ひと月35日雨が降ると言われる島で、余裕を持って組んだ最高の5日間の軌跡です。

【1日目】福岡から屋久島へ。
旅の始まり。

JAL Japan Air Commuter で屋久島空港へ

九州在住の私にとって、一番早いルートは福岡空港からの直行便。 出発が遅れ、屋久島空港に降り立ったのは17:00前でした。

空港横の案内所で、バスの乗り放題チケットを購入。これには「ヤクスギランド」や「白谷雲水峡」などの割引特典も付いていてお得です。

宿:RAKUSAホテル
(空港から徒歩1分)

利便性を最優先に選んだこのホテルに4連泊しました。朝食付きで、夕食は提携店まで送迎してくれるという至れり尽くせりのサービス。建物に古さはありますが、経営されているご夫婦が本当に親切で、温かいお宿です。

近くのドラッグストアで買い出しを済ませ、翌朝の縄文杉ツアー(4:20集合)に備えて早めに眠りにつきました。

【2日目】憧れの縄文杉。
そして、運命の出会い。

2日目はいよいよ縄文杉。VELTRA(ベルトラ)でツアーを予約しました。 ガイド・保険・昼食(弁当)に加え、登山装備の無料レンタルまで付いて、1万円台前半でした。私は自前の装備で行きましたが、初心者の方には心強いサービスですね。

※縄文杉コースの詳細は、こちらの別記事で詳しく紹介しています→

嬉しい驚きがありました。ツアーで仲良くなった女性(Aさん)が、なんとホテルの隣の部屋だったのです!意気投合し、夕食をご一緒することに。

夕食:焼肉 れんが屋

れんが屋のヤクシカと縄文牛セット

希少な「ヤクシカ」と「縄文牛」のセットを頂きました。

ヤクシカは、想像以上に軽やかな味わい。鹿肉特有の臭みが全くなく、噛むたびに旨みがじんわりと広がります。臭みがないので、普段ジビエが苦手な方にも自信を持っておすすめできる一皿です。

縄文牛は、美しいサシが入っているのに脂っこくなく、甘みが強い。口の中でとろけるのに後味はさっぱり。こってりしたお肉が少し苦手になってきた私にとって、まさに理想の味わいでした。

【3日目】レンタカーで島一周の
贅沢な休日。

3日目は白谷雲水峡へ行く予定でしたが、Aさんが島一周のドライブに誘ってくれました。Aさんは前日の縄文杉で「生まれたての小鹿」のような筋肉痛(笑)。二人でレンタカーでのんびり島を巡ることにしました。西部林道はすれ違いが困難な箇所が多く、反時計回りで進むのが推奨されています。以下、立ち寄った順にご紹介します。

屋久島大社

屋久島大社の大鳥居屋久島大社の本殿
屋久島大社の御朱印

太宰府天満宮を模した社殿が特徴の神社です。歴史は浅いのですが、大鳥居と日本庭園に囲まれた美しいスポット。御朱印を頂きました。御朱印を集めるのも趣味の一つです。

益救(やく)神社

益救神社の社殿益救神社の御朱印(見開き)

大きくはありませんが、古くから(10世紀)島民に「救いの宮」として親しまれている格式高い神社です。屋久島のパワースポットと言えば縄文杉ですが、もう一つがこの神社だと言われています。こちらでも御朱印を頂きました。

永田いなか浜

白い砂浜が1kmも続く、屋久島内で最も大きな砂浜です。アカウミガメの上陸地としても有名で、5月〜7月の産卵期に訪れる数は北半球で最も多いそうです。

永田いなか浜の砂浜と海、対岸の島を望む
永田いなか浜で拾ったシーグラスと貝殻永田いなか浜のウミガメ石像と夕日の丘展望所

ビンが海で揉まれて角が取れ、磨りガラスのようになったかけらを「シーグラス」といいます。たくさん見つけました。とっても可愛い♡ やっぱり、自然っていいですね。

屋久島灯台

レンガと御影石で作られた円形の灯塔が特徴で、国の登録有形文化財にも指定されています。現在も現役で、航行する船舶の安全を守り続けています。景色が素晴らしく、隠れたオススメスポットです。

屋久島灯台(国の登録有形文化財)屋久島灯台からの眺め

西部林道:動物たちと共存する
世界遺産の道

ヤクサルが道の真ん中で毛づくろいをしていたり、ヤクシカが昼寝をしていたりする姿が日常的に見られます。動物たちが車を怖がらずによけないので、立ち往生。唯一の「海岸線を含む世界遺産」です。照葉樹林が続き、原生の森を間近に感じられます。

西部林道で昼寝するヤクシカたち西部林道でヤクシカとヤクサルが共存する道路西部林道のヤクシカ

人と動物の共存。動物たちの暮らしにお邪魔させてもらっている感覚は、屋久島ならではの温かい体験でした。

大川(おおこ)の滝

落差は約88メートル。絶壁を一気に流れ落ちる姿は圧巻で、水量の多い日には2つの筋が合体して1つの巨大な滝になることもあるそうです。

大川の滝(落差88m)の全景大川の滝 屋久島国立公園の石碑

ここで、ホテルの方が作ってくれたお弁当を頂きました。絶景を眺め、Aさんと一緒にお話をしながら食べるお弁当。何よりの贅沢だと感じました。

中間ガジュマル

道路をまたぐように気根が伸びていて、天然のアーチのようになっています。NHK連続テレビ小説『まんてん』のロケ地として有名になったそうです。写真ではわかりにくいですが、車でくぐり抜けることもできる大きさです。

中間ガジュマルの天然アーチ

カフェ「やくしま 果鈴」

カウンター席からは、屋久島南部を象徴する険しい岩峰「モッチョム岳」を間近に眺めることができるカフェです。タンカンスムージーを頂きました。限定スイーツ「フィナンシェヤクシマーノ」を購入。個人的な好みですが、お土産の中で一番のお気に入りです。屋久島ジンジャーシロップもオススメです。

お土産選び:セレクトショップ「かぷり堂」

かぷり堂の屋久杉ストラップ(ヤクシカとヤクサルのデザイン)

センスの良いアイテムが揃うお店で、たくさん購入しました。

  • 黒豚味噌
  • キビーニャカウダ
  • 鯖スモーク
  • 屋久島ぐるり
  • たん豆
  • タンカンジュース
  • お茶あめ
  • 八万寿茶園のグリーンティ
  • 屋久杉ストラップ

杉の舎

空港近くの屋久杉工芸品のお店です。お箸と栞を購入しました。杉の香りが強いので、気になる方はコーティングしたものをおすすめします。

17:00のレンタカー返却まで、屋久島を存分に堪能。 明るく魅力的なAさんとの出会いがなければ、こんな豊かな時間は過ごせなかったはず。一期一会の縁に心から感謝し、空港で見送りました。今でもLINEで連絡を取り合う、大切な友人です。

【4日目】神秘の森と、
旅を癒す温泉。

4日目は一人で白谷雲水峡へ。太鼓岩での忘れられない一期一会や雨の森の体験は、こちらの記事に綴っています→

夕食:お食事処 樹(いつき)

名物の「飛び魚の唐揚げ御膳」を頂きました。羽までサクサクで「だしの味」がするほど(笑)!お刺身も絶品でした。

お食事処 樹(いつき)の看板お食事処 樹の飛び魚の唐揚げ御膳

夜はホテルの目の前にある温泉「縄文の宿 まんてん」へ。 3日間の歩き疲れを、なめらかで柔らかいお湯が溶かしてくれました。登山と温泉。まさに「整った」瞬間でした。

【5日目】ヤクシカの命を繋ぐ。
一生モノの相棒。

最終日、フライトまでの時間で「志戸子ガジュマル公園」へ。 樹齢300〜500年の巨大なガジュマルが密生する姿は迫力満点。入園料が安く、こちらもオススメです。

志戸子ガジュマル公園の気根が絡み合う幹志戸子ガジュマル公園の巨大な葉(手と比較)

そして最後に訪れたのが
「アトリエariga-to」さん。

島の生態系を守るために獲られたヤクシカの命を「島の恵み」としてカタチを変えてつないでいく。美しく素敵な店主さんが、一針一針丁寧に手縫いで作られており、使うほどに味わいが増す「一生モノ」のアイテムに出会えます。

私は、ヤクシカの角、屋久杉、鹿革をあしらった飾りボタン付きのサコッシュを購入。新しいお気に入りになりました。

アトリエariga-toで購入した鹿革サコッシュサコッシュの飾りボタン(ヤクシカの角・屋久杉・鹿革)

屋久島を訪れた時は、是非立ち寄ってみて下さい。
→ アトリエariga-to 公式サイト

旅を終えて

縄文杉や白谷雲水峡の壮大な森に圧倒されながらも、レンタカーで巡った島の風景や、ツアーで出会った人との時間が、私の旅をかけがえのないものにしてくれました。

ソロで来たからこそ感じられた「自由」と、思いがけない「出会い」。 屋久島は「ひとり」でも「誰かと」でも、それぞれの良さで迎えてくれる場所だと思います。

これから屋久島を目指す方の旅が、
素晴らしいものになりますように…